History ポアールの歩み
HISTORYヒストリー
1969
1969創業西欧に負けない
本格的なケーキを
ポアールは、1969年(昭和44年)11月に帝塚山で産声をあげました。まだ関西では数えるほどしか洋菓子屋のない時代です。創業者 辻井良朗は、ヨーロッパ各地を訪れ、エスプリに富んだ街やカフェ、伝統的な洋菓子の数々を見ながら、その文化や歴史を吸収。日本に帰国して「本物のケーキづくり」をスタートさせます。当時の主流はバタークリームのケーキでしたが、高級品であった生クリームをメインに使った生ケーキにこだわりました。その頃のポアールのケーキといえば「高級洋菓子」、庶民にとっては特別なお菓子でしたが、次第に本物志向のファンが着実に増えてゆき、地元の名店から関西の有名店となっていきます。チーズケーキ、モンブランなど現在もポアールの看板商品のケーキたちは、創業時のレシピからほとんど変えていないことからも、当時としては非常に先進的なお菓子づくりがされていたことがわかります。
創業当時の帝塚山本店
Episode ポアールの由来とは
ポアールとはフランス語で“西洋梨”の意味。創業者辻井は、伝統的なヨーロッパの職人のイメージ、夢のような洋菓子への憧憬を、この日本では見かけない果物に重ね合わせました。高貴で芳しくみずみずしい梨のような洋菓子をつくりつづけたい。そして誰からも呼びやすい名前を、ということで、ポアールと名づけられました。
創業当時のロゴマーク
創業当時の帝塚山本店
1970
いちばん小さくて
いちばん売れる店
はじめは4〜5人だった職人も次第に10人、20人と増え、ポアールはみるみる成長。お菓子も次々に斬新なものを世に送り出します。1972年、巷では板チョコが主流のなか全国にさきがけて「トリュフ」を販売。1976年には焼きたてパンの店、コペンハーゲンもオープンしました。1978年以降、続々と支店をオープン。特に北新地のド・ノール店は、バブル景気もあいまって大人気に。夜遅くまで営業していたことから、宴会帰りのお父さんがご家族へお土産に、お店の方がお客さまへのプレゼントに、と買い求められ、日本で一番小さくて一番売れている店じゃないか、と噂になるほどの盛況ぶりでした。
- 全国にさきがけてトリュフを発売
-
1978年にオープンしたド・ノール。
当時から華やかな雰囲気 - なつかしい顔ぶれのケーキたち
1990
世界のパティシエとの交流
90年代に入って、当時20歳だったグランシェフ辻井良樹がヨーロッパ修行に出かけます。スイスの有名パティスリーやブーランジュリーなどで技術を身に付け、また休みの日にはヨーロッパ中を旅行して、各地の味を学びました。また辻井が本場で作ってみせたポアールのお菓子は、西洋人にも衝撃的だったようで、その技を学びたいと、スイスやフランスの有名店のパティシエたちがポアールで研修を受けにくるようになります。
その縁から、97年には、日本初上陸したリッツカールトンホテルのオープニング時、ケーキ、ショコラの一部をポアールが担当。その後も続く取引のはじまりとなりました。この頃、帰国した辻井によって、生チョコレートやシャンパンショコラなど、新たな商品が次々に生み出され、ポアールの新定番となっていきます。
- ポアールで研修中のスイス人シェフ
- 帰国後も次々と新商品を生み出し続けるグランシェフ辻井
2000
幻のストラップ
本店リニューアル時にできた3時間を超える行列
21世紀に入り、ポアールでも新たな試みがいろいろとスタートします。
2003年には、雑誌『KANSAI1週間』とのコラボレーションで、ポアール最初で最後のケーキバイキングがテラス店で開催、昼12時からのオープンにも関わらず、朝5時から行列ができるという盛況ぶりでした。同年にはネットショップもオープン。04年には35周年を記念して毎月3品のスペシャリテがスタート、同年スイーツクラブが発足、入会者数は現在約7万名にのぼり、06年10月に本店オープン以来の大規模なリニューアル、入店まで約3時間の行列にのぼり地元のお客様の御支持を頂く… そして2009年はポアール創業40周年の記念すべき年となりました。スワロフスキーとのコラボレーション「40周年記念限定ストラップ(シリアルナンバー入300本限定)を発売、シリアルナンバーの300名様には毎月のスペシャリテのケーキセットを1年間12回にわたりご招待するなど帝塚山からスイーツを中心とした新たな発信を続けています。
- ポアールスイーツクラブ メンバーズカード
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ポアール創業40周年記念
スワロフスキーとのコラボレーション - ポアール創業40周年記念限定ストラップ
2010~
もっともっと、お客様を笑顔にする
お菓子づくりを目指して
お菓子づくりを通してもっとたくさんの人を笑顔にしたい。そんな思いから、地元の小中学校の皆さんを社会見学としてポアールへ招いたり、グランシェフ辻井良樹が、学校で食についての講義を行うなど、ポアールができる地域貢献活動をはじめました。また、2014年(株)カプコンの人気ゲーム、モンスターハンター10周年記念ショコラや、京都の「祇園辻利」、美容系蜂蜜専門店「HACCI」など、他業種とのコラボレーション商品に積極的に取り組むことで、お菓子づくりの幅を広げています。以前より行っていた特別なオーダーメイド商品も積極的に手がけるなど、伝統を守りながらも、「心地よくお客さまを裏切る」新鮮な驚きのつまったポアールを目指して、様々な活動を行っています。
モンスターハンターのイベントに出品したチョコレート