いちばんのポアールファンとしてお客さまを心地よく裏切る存在でありたい。 グランシェフ 辻井良樹

 物心ついた頃からポアールの厨房を見て育った私にとって、たくましい職人たちの姿は憧れそのもの。早く自分も職人になりたい、そんな気持を抑えきれず、高校を卒業してすぐ製菓業界へ。基本をポアールで学んでからは、スイスを中心にヨーロッパ各地で修行。それは、伝統ある本場でのお菓子づくりを学ぶと同時に、ポアールのお菓子づくりの素晴らしさを再確認する旅でもありました。実際、現地の職人の前でポアールのお菓子を作ってみせると、突然頑固な職人たちの顔色が変わる。ポアールが目指してきたお菓子づくりが認められた瞬間、それは本当に嬉しい驚きでした。

 いま、私はグランシェフとしてこれからのポアールを牽引する役割を担っています。ポアールを長年愛して下さるお客さまの期待に常に応え、伝統的な技術を守り続けること。そして、時代の先端をゆく、新しい驚きと感動を与えるお菓子づくりを目指すこと。常に期待の一歩先をゆき、「お客さまの期待を心地よく裏切る」ことが私の理想です。

お菓子というのは、生活の必需品ではありません。しかしだからこそ、絶対になくてはならないものなのだと思っています。時に気持ちを贈るプレゼントになり、時に悲しみを和らげる薬となる。お菓子にしかできないことを信じ、夢のあるお菓子を作り続ける。それが私の夢であり、使命です。  

 ポアールのお菓子を食べて育った私は、ポアールの一番のファン。そのポアールのグランシェフとなり、こんなに大変な仕事はないと思う反面、こんなに楽しい仕事はないと感じています。この仕事に就けた喜びと感謝を日々感じながら、お客様、そしてポアールのスタッフみんなが幸せになれるよう、これからも、ひとつひとつの仕事に愛情と情熱を注いで参ります。

ポアールの職人たち
KENJA GLOBALポアールの種